遠い道

クルマで高速を飛ばして、片道約4時間半という親が暮らす町までの道を走っていると、もう何度この道を通っただろうかと考えたりします。

父の危篤が知らされた時は、ちょうど明石海峡大橋が開通した頃で、駆けつけると持ち直してまた仕事に戻るという繰り返しで、短期間の間に8往復したわけですが、その頃はまだ30代だった私は、しんどいと感じたことは記憶にありません。ところが、50代になった現在は、その同じ道程が頭に思い浮かべると、しんどいと思うようになりました。

今日も夜にまたクルマを走らせて、土日は片付けと、施設の追加手続き、それに本人不在では止めるにも止められない月々の支払いに関しての整理などを済ませたいと思っています。いくらネットが便利になったとは言え、まだまだ本人確認が必要な取引は多く、自宅で完了できない歯痒さを感じますが、少しでも早く今の状態から脱け出さねばという思いだけで運転しています。

学生時代の就活中に、福岡勤務を希望した私に対して、面談してくださった人事部長は、「君は長男だし、親御さんが暮らす場所から近い方がいいんじゃないか。」と言い、関西に京都へ配属されたのでしたが、今頃になってその時の人事部長へのありがたみが感じられる距離ではあります。

けれども、さすがにこう何度も続くと、またあの道を走るのか...と正直思ってしまいます。自分の場合は恐らく、新鮮さを感じるような違うルートが数種類あれば平気だろうとも思い、何度か瀬戸大橋廻りも試してみたのですが、他にはフェリーぐらいのもので、この30年の間にどのルートも懐かしさなんてとうに消えてしまっているほど新鮮味のない道に感じられました。

手を変え品を変えで、今を乗り切らねばならない帰省はまだ続きます。

0 コメント:

コメントを投稿

 

Flickr Photostream

Twitter Updates

Meet The Author